自転車の寿命って?
自転車屋さんをやってるとよく聞かれる質問。
「この自転車そろそろ寿命かなぁ?」
実はかなり回答に困る質問なのですが、僕なりの解釈とできるだけ長く快適に乗るための方法をお伝えします!
自転車の寿命はパーツごとに違う
実は「自転車全体の寿命」というよりも、各パーツごとに寿命があると考えたほうが現実的です。
- タイヤ・チューブ
一般的には3,000~5,000km程度で交換時期が来るといわれています。その方の乗る頻度や距離によって一番劣化具合に差が出るパーツですね。 - ブレーキのワイヤーやパッド
大体2~3年くらいで交換するのが一般的です。坂の多い場所ではパッドはもう少し早めに交換時期がやってきます。 - チェーン
こちらもタイヤと同様、3,000~5,000kmほどでの交換が推奨されています。チェーンの寿命が近づくと外れやすくなったり、力を込めて踏んだ時に歯飛びの現象が起こるようになります。 - 電動アシスト自転車のバッテリー
500回~700回の充電で元の半分くらいまで性能が落ちます。大体3~5年くらいで劣化を感じることが多いと思います。
パーツの寿命を長持ちさせるには
- こまめに空気を入れる
個人でできる最も簡単、かつ最も効果的な手段がこれです。ママチャリや電動自転車なら月一回、スポーツバイクなら二週間に一回くらいの頻度で空気入れをしてあげましょう。特にタイヤやチューブはこまめに空気を入れるのと入れないのとで倍以上、寿命に差が出ることもよくあります。 - 雨ざらしにしない
空気圧の次に部品交換の原因になるのがサビです。特に車輪やチェーンのサビはサビ落としで落としたとしても部品の強度は戻りません。車輪の修理は修理代も高額になることが多いのでできるだけ屋根のある場所に保管するか、自転車カバーを利用するのがオススメです。 - 異音や違和感をそのままにしない
長く同じ自転車に乗っていると最初は聞こえなかった音や、乗り心地の変化に気が付くことがあると思います。最初は小さな変化で特段不便も感じないので放置される方が多いのですが、この小さな変化が放っておくと大きなトラブルになることがあります。最初のうちであれば簡単な調整だけで修理代もかからずに解決することも多いので、あれ?っと思った時はぜひお気軽にご相談ください。 - 定期的に自転車屋さんでメンテナンスをしてもらう
空気圧のチェックはお家でも簡単にしていただけますが、それ以外の注油だったりブレーキの調整だったりネジの緩みのチェックだったりはやはり我々プロに任せていただくのが一番です。3か月ごとや半年ごとメンテナンスをさせていただくことで、トラブルを未然に防ぐことが可能になります。
実は自転車に寿命はない?
ここまで「パーツごとの寿命」についてご紹介してきましたが、僕個人の考えとしては、「自転車そのものに寿命はない」とも思っています。
確かに、タイヤやチェーン、ブレーキといった消耗品には交換の時期があります。でも、そうした部品をこまめに点検・交換してあげれば、自転車はずっと元気に走り続けてくれます。
「自転車=数年で買い替えるモノ」と思われがちですが、正しく手をかけてあげれば10年でも20年でも乗り続けることができる乗り物ですし、お客様にもそう思える自転車に出会ってほしいなと思っています。
私自身も、自転車は“使い捨て”ではなく“付き合っていく相棒”だと思っています。
そのためのお手伝いができるのが、私たち街の自転車店の役目だと感じています。

